第2の永久歯
インプラントとは、歯をむし歯や歯周病、外傷などで失った場合に、義歯が簡単には外れてこないように、骨に直接維持を求めた人工の歯(人工歯根)のことを言います。
従来は歯を失った場合にはブリッジといって、なくなった歯の両隣の歯を削ってない部分の歯をつくったり、取り外しの義歯(入れ歯)を作っていました。ところが、ブリッジについては失った歯を作る為に両隣の歯を削ることにより、削った歯の寿命が短くなったりすることがあります。また、取り外しの入れ歯は、堅い物を咬むと痛みがあったり、咬む度に入れ歯が動いたりして、必ずしも快適な使用感が得られる訳ではありません。
当院では最先端のコンピューターシステムを導入しております
インプラント治療を適切に行うためには、あごの骨の状態を詳しく調べることが重要です。
当院では治療前にCT撮影を行うようにお願いしています。CT撮影を行い、最先端のコンピューターシステム(SimPlant)を使用して、あごの骨の状態を見ながら治療計画を立てます。これが、より安全で無理のない治療を進めるための最新の方法です。
CT撮影時間は数10秒ですが、撮影した画像のデータ作成時間を入れて約30分~1時間程度かかります。
撮影前にお食事をなさっても構いません。
※仙台徳洲会病院にて撮影をしていただきます。
CT撮影結果を最先端のコンピューターシステム(SimPlant)に取り込み、あごの骨の状態を確認しながら治療計画を立てます。
撮影結果の画面を見ながら、治療計画を丁寧にご説明致します。
必要な場合、歯周病、むし歯治療、不良な冠の除去等を行い、衛生状態を良好にし、噛み合せを整えるための準備をします。
インプラント体を埋入します。
翌日、手術部位の確認と消毒を行います。前歯など外観が気になる部位には、ここで仮歯を入れます。
患者さんの状態により、1ヵ月から2ヵ月程度の治癒期間(歯肉が治癒する期間)を設定します。手術後1週間程度で抜糸します。
患者さんの状態により、3ヶ月から6ヶ月程度の治癒期間(インプラントが骨癒合する期間)後、インプラント体を歯肉から露出させ暫間的なキャップを入れます。
歯肉が安定したら最終的な装着歯の準備をします。
全体の噛み合せを整え、表面の色をチェックしながら最終的な装着歯を被せます。
インプラントを長持ちさせるために、患者さん自身で口腔内を清潔に保つこと(プラークコントロール)が大切になります。
また、定期健診(1週間後、1ヵ月後、3ヵ月後、半年後)で噛み合せのチェック、骨の検査、被せた歯の緩み等を定期的に検査することでより長持ちさせることができます。